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ちょっとピンボケ・・・Snap is my life!! 

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2010年 07月 08日

Leitz Summicron 5cm f2 L (4)

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一本線が入ってるのはスキャナーがアホなのです。

Leica Ⅲf Summicron 5cm f2

☆4Day in Pilipinas

◎2日目…観光と冒険!!(2)

さて、路地入口のおっさんからの現地語?英語?の早く口攻撃を無視でかわし、路地へ突入。
2メートルくらい歩いて後方確認。路地をよく観察する。
僕の視力は1.0程度なので、ちょっと結像に時間がかかる。(Nikon F4並み)。
まさに・・・スナップ好きには天国のような風景だった。出口までの距離はおよそ80m。

6~7人の小さな男の子と女の子が裸足で走りまわってる。男の子は上半身は裸、女の子も安っぽいワンピースなど。道の端には寝てるおっちゃん。両サイドは今にも崩れそうな手作りの家。
僕は24mm、35mm、50mmで路地全体の風景を押さえる。
少し歩いて小さな子どもたちと笑顔の交換。
カメラを指差して「Photo OK?」と尋ねる。みんな笑ってる。
僕はカメラを構えて撮り始めた。女の子が二人、笑いながら逃げていく。恥ずかしいのかな?
みんな、カメラに向かって笑顔でピースサイン・・・。「こらこら!もっと悲壮な顔してくれ~」
「これじゃ~、今回のテーマの”貧困”が撮れん・・・」(汗)なのである。
何カットか撮ってると子供たちの数が増えていく。
「そうかぁ~、これがN先輩が言ってたスペインの残した罪なのか」と思う。
ある子は両親も同じホームレス。そしてある子は捨て子だろう。
なんせ夫婦でホームレスなのである。
クリスチャンのご慈悲で、もう一緒くたに面倒みてるのだろう。この路地のみんなが1家族のような感じ。

もちろん、ガスも電気も水道も無い。ましてやテレビなんか無いのだ。
暗くなったら寝て、明るくなったら起きる生活。
暗くなったらすることが無い。夫婦ならエッチしか無いのであろう。何人も生み、何人も赤ん坊時代に死に。生き延びれてもこの生活なのだ。悲劇である。
しかし、日本のホームレスのような暗さは無い。大人も子供もみんな明るい。
35℃オーバー&湿度60%オーバーの中で脳の回線が切れてるのか?

今回はこの路地では、カメラに残ってるフィルム+36枚撮り2本の予定であった。
確かに腰のヒップバッグには10本程度のフィルムは入っている。
予備の2本はハーフパンツの右ポケットに何枚かの1ペソと5ペソ硬貨と一緒に。
左のポケットは小額の10ペソ、50ペソ、100ペソの紙幣。撮影済みのフィルムは左に収納する計画であった。
子供たちの数はもう15人を超えている。カメラで撮影する日本人が珍しいのだろう。
シャッターを切る、カメラを変える度に歓声が上がる。

「おかしい?何か違う?」・・・僕の脳の片側からアラームが鳴る。

子供たちの数は20人は超えている。
あまりフィルムの残ってなかったEOS 1Vのフィルムが巻き戻される。24-85のズームを着けたEOS1nで撮る。
右ポケットから400TXのフィルムを出してEOS 1Vのフィルム交換。撮影済みのフィルムはそのままでフィルムケースと一緒に左のポケットへ。

ここで飛行機でN先輩から言われた事。
「Tちゃん、小さい子供が手を出して恵んでくれのポーズとるけど、絶対にお金やっちゃダメよ。一人にお金あげると、その後から何人も子供が出てくるからね❤」

夫婦と思われるおっちゃんとおばちゃんが肩を組んで、踊りながら近づいてくる。
「へ~イ!シャチュサ~ン。アミーゴ!」

「ヘ?何じゃそりゃ?」
おっちゃんとおばちゃんが手をだしてくる。金くれ!のポーズ!

「あい はぶ のーまね~」と僕は言う。

「まだ、子供の方が可愛いな」と思う。ここでEOS 1nのフィルム終了。巻き戻しが始まる。
僕は素早く右のポケットからフィルムを出した。その時・・・チャリン、チャリン、チャリン。
「しまったー!!!」硬貨が数枚、路上を転がる。
子供たちが硬貨に向かってダイブ!(路面はアスファルトだぞ?)
「すっ・・・すごっ!」 EOS 1nのフィルムを交換。
たちまち20人くらいの子供に取り囲まれる。「マネー、マネー、マネー」の大コーラス。
そして突きだされるたくさんの手。・・・もう脳のアラームがガンガンなってる。「ひぇっ!ヤバ!!」
子供たちが僕のハーフパンツにまとわり着いてくる。左のフラップポケットには5000ペソが入ってる。
「あ~、こら!やめれ!」「こら!カメラに触るな!」パシャパシャと音。「あーっ!シャッター押すな~」「こら!ダメ!レンズに触るな!」
もう、ファンに囲まれたアイドル状態・・・。(おれは嵐か・・・長女がファン!)

とにかく、持ってる硬貨を全部で20枚ほど配る。1ペソと5ペソ硬貨。1枚ずつである。
硬貨をもらった子は、嬉しそうに離れていく。そこで男の子の声が「なんだ、1ペソかよ」
「何?・・・」このガキは日本語喋れるの?
三流ではあるが腐っても大卒の僕がカタコトの英語なのに・・・(汗)。
このガキは現地語・英語・日本語がしゃべれるのだ。まぁ~学校に行ってないから識字能力はなかろうが。
もらい損ねた小さな子どもが残る。かわいい声で「マニー・・・」と言っている。
でも、もう硬貨は無いのである。こんな小さな子に10ペソとか50ペソの紙幣をやっても、さっきの悪ガキに略奪されるのがオチだろう。
「そーりー、のーもあ、まねー」と言って背を向けた。可哀想で涙が出そうである。
もう走って路地を駆け抜けたい衝動にかられる。しかし!走るのはやばいのだ。
自分の後ろにガキを10人くらい引き連れて路地を歩いた。右側の建物?から声がかかるが理解できない。
僕は笑顔で手を上げてあいさつ、「は~いっ❤」
ヤバい、すごいヤバい!先日も書いたけどここは拳銃の所持が許される国なのである。
まぁ~彼らがハンドガンを持ってることはないだろうが。それに整備されてないガンは当たらない。もう経験済みだ。
子供たちは痩せてるけど、スリムと言って良い感じ。大人はデブなおっちゃんもいるけど、腕なんか逞しいし。
運動会のテントのようなのが路地の中ほどにあった。痩せたおっちゃんと白い棺が安置されてる。
棺の大きさから大人のようだ。葬式のようである。僕は手を合わせそうになったが、十字をきった。
葬式の英単語が出てこない。仕方ないのでおっちゃんに聞いた。「でっぃ じゅ だい?」(誰が死んだの? のつもり)。
おっちゃんは答えた。「聖母マリヤ様さ」(日本語である)
おっちゃんは缶カンを突き出して「マネー」と言った。ふざけたおっちゃんである。
僕は「そーりー、あい はぶ のーまねー」と答える。
おっちゃんは「カメラオーケーね」と言ってくれた。僕は2カット撮ってその場を去った。
それからガキを引き連れて撮影しながら歩いた。もう路地の出口。
出口で僕は手を振る。何故かガキ達も一緒に路地の奥に向かって、笑顔で手を振る?・・・、何人かが返してくれた。「やった!助かった!」

さて、ここからはガキの引き離しである。このままホテルまで着いてこられたら大恥なのだ。
まるで裸の王様だし・・・。
作戦Aはダッシュ!。先月47歳、体重は約80kgである。「ごっー!」僕は走る。
中学時代は中距離は校内でNo2の実力だ。しかし、それは35年くらい前の話。
走り始めてすぐ、「ひいひい。はぁーはぁー」である。2台のカメラが跳ねまわる。
首からさげてるEOS 1nは僕のぽっこりお腹でポコポコ、肩から提げた1Vが腰に当たって痛い。
後ろからガキ達の歓声が聞こえる。歓声は大きくなってくる。
走り始めて数秒後に3人のガキに抜かれる。「なにぃ~?」その後は次々と。
後ろを振り向くと5歳くらいの子供が2人だけトコトコ走ってる。
僕を抜き去ったガキ達(もうストリートチルドレンとは言わん。)は10mくらい先で飛び上がって喜んでる。(8人くらい)
僕は走るのをやめた。「なんなんだ~。馬鹿らしいわ」もう笑うしかないのである。
回りを見ると歩道を歩いてるフィリピン人がみんな笑ってる。(恥)!
もう汗がダラダラと止まらない。頭に巻いたスェットバンド代わりのタオルもべちゃべちゃ。
気温35℃オーバーの中でのダッシュはツライ。
諦めて、水を飲もうとヒップバッグのミネラルウォーターを飲む。「ひ~旨い」
頭のタオルはびちゃびちゃなんで、汗を拭こうと予備のタオルをバッグから出す。

「あった!」

出発前に日本のコンビニで買ったキャンディーが。。。
作戦Bに切り替えだ!
作戦Bの概要は、このキャンディーの袋をガキ達に認識してもらう。ガキ達に近づいて、進行方向とは反対にキャンディーをばらまく。そしてガキ達から距離10m以内のセブンイレブンに避難する
である。
しっかりヒップバッグのフラップをとめてガキ達に接近。キャンディーの袋(30個入り)を見える位置に。
ガキ達はすごい視力だ。約8mでキャンディーの袋を認識した。さらに飛び上がって喜んでる。
僕はニコニコ笑いながら2mまで接近。ガキ達の目が違う。
すっと振り返って力一杯に袋を破く。飛び散るキャンディー。
ガキ達は僕の横をすり抜けダイブ!(マジで宙を飛んだ!)
僕はすぐに振り返ってダッシュ!無事にコンビニへ避難完了!
数人のガキ達が悔しそうにコンビニまで追いかけてきた。しかし、そんな格好ではガードマンがいるコンビニには入れんのである。
キャンディーを握りしめたガキ達は路地へ戻って行った。「ふぅぅ~ヤバかったし」
無事に危機を脱したお祝いにビールを買う。32ペソである。
タバコを吸いにビールを持ってコンビニの外へ。

「ありゃ?」

さっき追いかけてきた5歳くらいの男の子と女の子、そして15歳くらいの男の子だ。
こいつは路地で唯一、僕に「マネー」と言って手を出さなかった奴。
3人がコンビニの段差にちょこんと座ってる。
悲しそうな目で女の子が僕を見上げる。(うぅぅ・・・涙でそう)
15の男の子が二人の頭をやさしくなでている。兄弟なのだろうか?
小さな女の子と男の子にはお金はやらなかった。キャンディーも持っていない。
可哀想だ。涙がたまってくる。
僕はビールをヒップバッグに入れてコンビニに戻った。

日本にもあったなぁ~このチョコ。たしか「ポポロン」だっけ?小さな円錐の二色チョコ。
これを2個買う。2個で40ペソ。
このチョコを二人にやる。小さな子にお金は・・・。
15の男の子がニコッと笑って頭を下げた。嬉しいのだろう。
小さな男の子と女の子も嬉しそうだ。チョコを少しずつカリカリ食べ始めた。
時間は15時30分、そろそろ戻らないと。
僕は立ちあがって15の男の子の前に立った。男の子も立ち上がる。
僕は10ペソ、50ペソ、100ペソ札を数えずにあるだけ男の子に差し出した。
男の子は受け取ろうとしない。僕は左手で彼の右手を持ち上げてお金を握らせた。
彼は恥ずかしいそうに「サンキュー サー」と言った。
僕は「ふぁいと!ぐっとらっく!」と言って立ち去った。
歩きながら飲むビールが旨い。ビールを飲んで空き缶をバッグにしまい、タバコを吸った。

「もう今日は考えたくないな」と独り言を言った。

続きはまた明日・・・。





 

by teru2396 | 2010-07-08 16:52 | 旅行記


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